観光ガイド、クマに襲われて死亡 米イエローストーン国立公園近く
(CNN) 米北西部モンタナ州当局によると、イエローストーン国立公園付近で釣りをしていた観光ガイドの男性がグリズリー(ハイイログマ)に襲われ、病院に収容されたが死亡した。
同州在住のチャールズ・モックさん(40)は15日、国立公園の西側で1人で釣りをしている時にグリズリーに襲われ、重傷を負って病院に運ばれた。
モックさんの勤務先でスノーモービルのレンタルやガイドツアーを手掛ける「バックカントリー・アドベンチャーズ」がフェイスブック上で発表したところによると、モックさんは2回にわたる手術を受けた後で脳卒中を起こし、17日に死亡した。
州当局によると、モックさんはクマ撃退用のスプレーを持っていたが、これを使って反撃できたかどうかは明らかでない。
森林管理当局者やクマの専門家を含む7人の調査チームが16日、市民へのリスクなどを判断するために現地入りしたが、襲撃現場まで到達する前に「高齢の雄のグリズリー」に襲われた。チームは撃退を試みたがグリズリーはそのまま向かってきたため、メンバーが射殺した。
チームはその後、モックさんが襲われた地点から50メートル以内の場所でヘラジカの死骸(しがい)を発見した。グリズリーはえさを守ろうとしていた可能性が高いという。
当局によると、イエローストーンには1979年以降、1億1800万人が訪れた。この間に44人が園内でグリズリーに襲われて負傷した。