同性婚反対のファストフードチェーンに抗議、同性カップルに店内キス呼びかけ 米国
(CNN) ファストフードチェーンの米チックフィルAが同性婚に反対する経営者の発言をめぐり、賛成、反対双方の運動の舞台になっている。同性婚を支持する側は3日を「チックフィルAで同性カップルがキスする日」に指定、全米のカップルに参加を呼びかけた。
騒ぎの発端は、7月16日のキリスト教系新聞に掲載されたチックフィルAのダン・キャシー社長のインタビューだった。この中でキャシー社長は「我々は聖書が定義する家族という単位を強く支持する」「我々は家族経営の会社であり、最初の妻と結婚している」と発言した。
この発言に同性愛の活動家などが強く反発。3日の抗議運動の主催者は交流サイトのフェイスブックで「チックフィルAが愛と平等と結婚の真の定義を支持してくれたことに謝意を示そう」と皮肉を込めて呼びかけた。同性カップルがチックフィルAの店舗を訪れて抗議のキスを交わし、その様子を写真やビデオに収めて投稿するよう促している。
一方、キャシー社長の発言を支持する側は、政治家なども巻き込んで賛同運動を展開。1日にはマイク・ハッカビー前アーカンソー州知事(共和党)が同性愛活動家などの抗議運動に対抗し、チックフィルAでチキンサンドイッチを買って同店への支持を表明しようと呼びかけた。