若者のクルマ離れ、米国でも進む ネットや携帯が原因?
米自動車大手ゼネラル・モーターズの広報は「(かつては車が)通過儀礼だった。今は携帯電話がなくてはならないものになった」と話す。
ベビーブーマー世代にとって、車の購入、大学卒業、結婚、自宅購入、子どもを持つことは、30歳までに達成すべき5大通過儀礼だった。しかし現在、30歳以下の層でこのすべてを達成しているのは40%に満たない。
さらに、ベビーブーマー世代の30%が「車大好き」を自称し、「カマロ」「コルベット」「ジープ」などの目立つ車を購入していたのに対し、車好きを自称するの若者は15%に満たず、購入するのもより実用的なモデルだという。
それでも自動車メーカー各社は、景気が良くなれば若者もまた車を買ってくれるようになると期待をつなぐ。「誰もが都会に住んでいるわけではなく、車なしではやっていけない」とエドムンドの担当者は言う。
一方、自動車関連でコンサルタント業務を行う米デロイトの専門家は、車なしの生活が長引くほど、若者はその生活に慣れてしまうだろうと予想している。