サムスンのタブレット、米国で販売再開へ 差し止め解除
香港(CNNMoney) 米アップルとの特許訴訟で米国内での販売差し止めを命じられていた韓国サムスン電子の製品のうち、タブレット端末「Galaxy Tab(ギャラクシータブ)10.1」の販売が再開される見通しとなった。米カリフォルニア州の連邦地裁が1日、差し止めを解除する決定を下した。
サムスンがアップルの複数の特許を「意図的に」侵害したとするアップル側の申し立てを受け、同地裁は今年6月、サムスンのスマートフォン(多機能携帯電話)やギャラクシータブ10.1の販売を差し止める仮処分を命じていた。
同州の連邦陪審は8月末、アップル側の主張をほぼ全面的に認める評決を下し、サムスンに10億ドル以上の損害賠償を言い渡した。ただギャラクシータブ10.1については、アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」のデザイン特許を侵害していないとの判断を示していた。
連邦地裁の判事は、仮処分の根拠となった事実はもはや存在しないとの理由で、差し止め解除を決めた。サムソンはこれを受け、「われわれの正当性が立証された」とする声明を発表した。