米ニューズウィーク、紙媒体を廃止へ 電子版のみ継続

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紙媒体の米ニューズウィークは2012年12月31日号が最終版となる(C)John R. Coughlin/CNNMoney

紙媒体の米ニューズウィークは2012年12月31日号が最終版となる(C)John R. Coughlin/CNNMoney

ニューヨーク(CNNMoney) 米誌ニューズウィークは18日、80年にわたって続いてきた紙媒体の発行を年内で打ち切り、来年から電子版のみの媒体に移行すると発表した。

ティナ・ブラウン編集長は紙媒体の打ち切りを決めた理由として、タブレット型コンピューターで同誌を読む読者が増えたこと、紙媒体の広告低迷が続いているのを挙げ、「ニューズウィークは来年の80周年に向けて、ジャーナリズムとしての役割を維持し、すべてがデジタル化される未来に対応しなければならない」と述べた。

紙媒体のニューズウィークは、2012年12月31日号が最終版となる。電子版は「ニューズウィーク・グローバル」の名称を採用する。米国内外で編集および業務部門の合理化を図り、人員削減を予定しているという。

ニューズウィークは長年、ワシントンポストの傘下にあったが、2010年8月に音響機器メーカーの創業者シドニー・ハーマン氏に売却され、11年2月にはニュースサイトの「デイリー・ビースト」と合併。現在はIAC/インタラクティブ社が運営している。

過去1年間の発行部数は紙媒体が120万部だったのに対し、有料の電子版は平均2万6394部にとどまっている。2006年まで発行部数は310万部を超えていた。一方、競合するタイム誌の紙媒体の発行部数は330万部となっている。

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