ギリシャ首相、EU側と緊縮策で合意 国会で採決へ
(CNN) ギリシャのサマラス首相は30日、欧州連合(EU)の欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の3者との交渉で、追加支援の条件となる財政緊縮策の最終案で合意に達したことを明らかにした。
サマラス首相は「交渉に全力を尽くし、最終段階で重要な改善を果たした」と強調。来年度予算案とともに同案が国会を通過すれば「ギリシャはユーロ圏にとどまり、危機を脱する道を見つけられるだろう」と述べた。
同国はEU側から310億ユーロ(約3兆2000億円)の支援を受けるための条件として、約110億ユーロの歳出削減を柱とする緊縮策の実行を求められている。ユーロ圏諸国の財務相は11月12日に会合を開き、支援を実行するかどうかの結論を出す予定だ。
国会では来週にかけ、予算案と緊縮案についてそれぞれ採決が予定されている。ただ最大野党の急進左派連合が抗議デモを呼び掛けているほか、連立与党に参加する民主左派からの抵抗も予想され、調整は難航する可能性がある。