ソニーとパナソニック、「投機的水準」に格下げ フィッチ
香港(CNNMoney) 格付け会社フィッチ・レーティングスは22日、ソニーとパナソニックの長期信用格付けを引き下げ、「投機的水準」と位置付けた。信用力回復のためには大胆な構造改革が必要だと指摘している。
両社とも格下げ前は「トリプルBマイナス」だったが、パナソニックは「ダブルB」に、ソニーは「ダブルBマイナス」にそれぞれ引き下げられた。
ソニー、パナソニックとも円高やテレビ需要低迷の影響で業績が悪化。ソニーは時価総額が1兆円を割り、株価は過去30年で最低に近い水準にまで落ち込んでいる。
フィッチは両社について、「大胆な構造改革を行わない限り、投資に適した水準にまで業績を回復させることは難しい」とした。
ソニーについては買収の可能性も取り沙汰されるようになっており、買収元として米アップルやグーグル、マイクロソフトなどの名が挙がっている。