日本の7~9月期GDP改定値、年率3.5%減
(CNNMoney) 内閣府が10日発表した2012年7~9月期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.9%減となった。1年続いた場合の年率換算では3.5%減。いずれも、物価変動をのぞいた実質(季節調整済み)で、1次速報の数値から変わらなかった。2次速報では、1次速報が出た後に明らかになった経済指標を入れて、改めて推計を行う。
4~6月期のGDPは年率0.1%減と下方修正された。2四半期連続のマイナス成長は、景気後退の目安とされる「技術的な景気後退(テクニカルリセッション)」の定義と合致する。日本では、景気後退したかどうかは政府が判断している。
専門家の間でも日本経済に対する悲観的な見方が出てきており、10~12月期もマイナス成長となるとの観測が強まっている。日本は世界3位の経済規模を誇るが、輸出の減速や、中国との緊張状態、昨年の東日本大震災の影響などが響いているほか、公的債務も膨れ上がっている。