世界の失業者1億9700万人、今年は2億人突破か ILO
(CNN) 国際労働機関(ILO)は23日までに、世界の失業者の数は昨年1億9700万人に達し、特に若者が深刻な打撃を受けているとの報告書を発表した。
ILOが発表した報告書によると、失業者数は今年さらに510万人増加し、2億200万人となる見通しだ。
昨年の失業者のうち、7380万人は若者だった。「労働市場の入り口から始まって、長期にわたり失業状態の続く若者が多い」と、報告書は指摘する。
若者の失業率は欧州の一部の国で50%を超え、東欧、東アジア、東南アジア、中東の新興国でさらに悪化が予想されるという。
報告書は各国政府に、若者らが労働市場で求められる技能を習得できるよう、職業訓練に力を入れることなどを提案している。