スタバCEO、「他社の株買え」 同性婚支持への批判を一蹴
ニューヨーク(CNNMoney) 米コーヒーチェーン大手スターバックスのハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)が、同社の同性婚支持表明が株価に響いたと投資家に批判されたことに対し、「ここは自由国家だ。もし昨年の38%を上回る見返りが期待できると思うのなら、スターバックスの株を売って、他社の株を買えばいい」と一蹴した。
この応酬は、21日に開かれた年次株主総会で展開された。スターバックスは2012年1月、マイクロソフトやナイキと共に、同性婚の合法化を定めたワシントン州の法案を支持すると表明している。同法案はその後可決された。
これに反発した同性婚反対の団体が12年3月、スターバックスに対するボイコット運動を展開した。
株主総会の議事録によれば、投資家でアナリストのトム・シュタウバー氏は、このボイコット運動のせいでスターバックスの株価に影響が出たと主張し、「私の知る限りでは、数万人がこのボイコット運動に署名した」「このボイコット後に発表された四半期決算の売上高と利益は、やや期待を裏切った」と発言した。
スターバックスの株価と配当は、12年3月から13年3月までの期間で7.6%上昇した。シュワルツ氏が言及した38%の上昇は、12年度(11年10月~12年9月)の実績を指す。
シュタウバー氏は、スターバックスの過去1年間の株価動向は大手500社の平均を下回ったと述べ、「1年前の1月までは、同性婚支持を会社の基本理念としていなかったので、好調に推移していた」と論じている。
これに対してシュルツCEOは、スターバックスには20万人を超す従業員がいると強調、「あらゆる多様性を受け入れたい」と応じた。