ロシア産ウオツカにボイコット運動、同性愛規制に抗議
ニューヨーク(CNNMoney) ロシアで同性愛者の活動を規制する法律が相次いで制定されたことに抗議して、各国のバーがウオツカのボイコット運動を展開している。
ロシアのプーチン大統領はここ数カ月で、同性愛のカップルがロシアで生まれた子どもを養子にすることを禁じる法律や、警察が同性愛支持者と疑う外国人を逮捕できると定めた法律、同性愛宣伝をポルノとみなして禁止する法律を相次いで成立させた。
これに対して著名コラムニストのダン・サベージ氏がロシア産ウオツカのボイコット運動を展開、バーテンダーや客などにウオツカを返上するよう呼びかけた。
米国、英国、カナダ、オーストラリアのバーがこの呼びかけに応じ、米ニューヨーク市にあるゲイバー「Gラウンジ」は、大手ウオツカブランドのストリチナヤをはじめとするロシア産のアルコールは扱わないとフェイスブックで宣言した。
シアトルのナイトクラブ「Rプレイス」もキャンペーンに賛同し、「差別や投獄、さらには死の苦しみに比べれば、多少の収入減など取るに足らない」とした。
オーストラリアではメルボルンのレアドホテルがフェイスブックで嘆願書への署名などを呼びかけている。
一方、ストリチナヤはロシアの法律を批判する公開書簡を発表し、偏見との戦いを全面的に支援すると表明。同社はこれまでも同性愛者の側に立ち、自由や寛容を積極的に訴えてきたと強調した。
ストリチナヤのウェブサイトもキャンペーンに合わせてデザインを一新し、虹色の大文字で同性愛者支持をアピールしている。