アマゾンCEO、ワシントン・ポスト紙を250億円で買収
ニューヨーク(CNNMoney) 米ワシントン・ポスト社は5日、同社の新聞部門を米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)に2億5000万ドル(約250億円)で売却すると発表した。
ワシントン・ポストのドナルド・グラハムCEOは「何年も前から新聞業界が直面してきた試練を経て、ポスト紙にはもっと良いオーナーがいるのではないかと考えるに至った」とコメント。ベゾス氏の手腕や人格、熱心な働き掛けが決め手となったと述べた。
ベゾス氏はアマゾンを通してでなく個人として、ポスト紙をはじめとする新聞部門を買収する。
日常の業務を指揮するつもりはないと表明し、同紙のキャサリン・ウェイマスCEOとマーティン・バロン編集主幹に続投を要請している。ポスト紙従業員へのメッセージでは「インターネットによって報道業界全体が様変わりしている」「地図はなく、この先の道を描くのは易しいことではない」と、変革の必要性を訴えた。
これを受けてポスト社は社名を変更するが、新たな名は発表されていない。外交専門誌フォーリン・ポリシーや教育事業部門のカプランなどは同社にとどまる。