米ハーバード大が34億円の赤字、前年の4倍に
ニューヨーク(CNNMoney) 米ハーバード大学は12日までに、9月末に終わった2013会計年度の赤字が3400万ドル(約34億円)と、12年度の約4倍に達したことを明らかにした。
収入が5%の伸びを示す一方で、支出が6%増大した。報告書は赤字拡大の原因として、連邦政府の予算で研究助成金が削減されたこと、大学運営費の半分を占める職員の給与や手当てが増加したことを挙げた。また57億ドルに上る負債の返済も経営を圧迫しているという。
収入では、寄付が前年比17%増の3億3900万ドル。全米最大規模の大学基金の運用益が同11.3%増を記録した。総額42億ドルの収入のうち、学生からの授業料が占める割合は約5分の1となっている。
同大のダニエル・ショア最高財務責任者(CFO)は報告書の中で、全米の大学が経営難に直面していると指摘し、「ハーバードも例外ではない」と述べた。ただし赤字の規模は総収入の1%未満にとどまるとし、対処可能な範囲内だと強調した。
ハーバードのライバルとされるエール大学も3900万ドルの赤字を報告している。