アストンマーチンが大規模リコール、中国製部品に不具合
ニューヨーク(CNNMoney) 英高級車メーカー、アストンマーチンは6日までにスロットペダルに不具合が見つかったとして全世界で1万7590台をリコール(無償点検・修理)すると発表した。
2007年から昨年末にかけて製造された大多数の車が対象。ただ、「Vanquish」、トヨタのサイオンiQをベースにした「Cygnet」や小数限定で製造された特別タイプは除かれている。1万7590台のうち5001台は米国内にある。
リコールの原因は、中国企業が製造したスロットペダルの一部にアストンマーチン社が指定する材質とは異なるものが使われていたのが判明したため。ペダルが破損した場合、加速や速度維持が出来なくなる恐れがあるという。
同社は以前にも同様の問題が原因でリコールを強いられたことがあるが、対象の車の数はより少なかった。しかし、指定以外の材質を使ったスロットペダルが大規模に製造されていたことが今回新たに判明したという。
アストンマーチンによると、問題の部品の製造は中国企業に頼るのを止め、今後は英国内で生産することを決めた。
米国内で販売されるアストンマーチンの車の値段はV8Vantageが11万7000ドル(約1193万円)、Vanquishが24万ドルなどとなっている。