生活費高い都市ランキング、トップはシンガポール 東京6位
(CNN) 英誌エコノミストの調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が年2回発表している生活費が高い世界の都市ランキングで、シンガポールがトップに立った。昨年1位だった東京は6位まで下がった。
EIUの報告書はシンガポールの生活費が高い理由として、通貨高や継続的な物価上昇、高い生活費に加え、自家用車を取得する際に登録料などで多額の費用がかかることを挙げている。結果として、シンガポールでの交通費はニューヨークの3倍近くに上った。
シンガポールは資源が少なく、エネルギーや水も外国からの供給に依存しているため、水道光熱費が世界で3番目の高さ。衣料品は世界で最も高いという結果になった。
東京はメルボルン(オーストラリア)、ジュネーブ(スイス)、カラカス(ベネズエラ)と並んで6位。順位が下がったのは主に円安が原因とみられる。2~5位にはパリ(フランス)、オスロ(ノルウェー)、チューリヒ(スイス)、シドニー(オーストラリア)が並んだ。
反対に最も生活費が安い都市はムンバイ(インド)で、これにカラチ(パキスタン)、ニューデリー(インド)が続いている。
EIUは世界131の都市を対象に食料品や衣料品、日用品、家賃、教育費など160種類の品目やサービスの価格を調査し、指数化したうえで比較している。