世界の資産ランキング、日本の中間層は5位
ニューヨーク(CNNMoney) 金融大手クレディ・スイスがまとめた世界の資産ランキング最新版によると、成人1人当たりの純資産額は国民平均ではスイスが最も多く、中間層の平均でみるとオーストラリアがトップだった。
日本は平均資産額で12位、中間層の資産はオーストラリア、フランス、イタリア、英国に次ぐ5位だった。
オーストラリアは中間層の純資産平均が21万9500ドル(約2200万円)で、資産格差も低かった。自宅の所有率の高さや所得の9%を超す年金の積み立ての義務付けなどが要因となっている。
一方、世界一の富裕国と思われがちな米国は、成人1人当たりの純資産の平均が30万1000ドル(約3070万円)で、スイス、オーストラリア、ノルウェーに次ぐ4位。ところが中間層の平均は成人1人当たり4万4900ドル(460万円)となり、欧州諸国やシンガポール、台湾などを下回って19位に転落する。
米国は富裕層の多さが平均値を押し上げている形だ。世界の百万長者のうち42%は米国に住み、うち49%の資産額は5000万ドルを超えている。
一方、イタリアやスペインなどの欧州諸国では、不動産の所有率が高いことから中間層の純資産が米国を上回った。