あわや衝突、旅客機のニアミス映像が話題 バルセロナ空港
(CNN) スペイン・バルセロナ国際空港の滑走路で旅客機同士が異常接近したとみられる映像がインターネット上で公開されて注目を集めている。
映像は5日に撮影された。ロシア・UTエアのモスクワ発バルセロナ行きボーイング767型機が着陸態勢に入ったところ、前方の滑走路上をアルゼンチン航空のエアバスA340型機が横切り、ロシア機が着陸を取りやめて急上昇する様子が映っている。
ロシア機は約5分後、無事に着陸した。負傷者は報告されていない。
動画投稿サイト、ユーチューブに掲載されたこの映像は、7日までに200万回近い閲覧数を記録した。
空港当局者によると、ロシア機は着陸許可、アルゼンチン機は横断の許可をそれぞれ得ていた。ロシア機の機長は自身の判断で着陸をいったん中止したという。
同当局者は「映像の角度からは見えないが、両機の間には十分な距離があり、衝突の恐れはなかった」と説明する一方、民間航空当局が詳しい状況を調べていると述べた。
UTエアは声明で、機長は空港側の指示に従っていたと強調した。CNNはアルゼンチン航空の本社にも繰り返し取材を試みたが、広報担当者と連絡が取れなかった。