米決済サービス「Isis」、名称変更へ 武装勢力の連想避ける
ニューヨーク(CNNMoney) 米モバイル決済サービス「アイシス(Isis)」は7日、社名を変更すると発表した。イラクで勢力を拡大するイスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の連想を避けるためだ。
アイシスのマイケル・アボット最高経営責任者(CEO)は「偶然の一致とはいうものの、今や暴力の同義語となっている集団と名前を共有する気はない。テロの被害を受けた人々の苦しみに心を痛めている」と述べた。
新たな社名はまだ発表されていない。
ISISはイラク第2の都市モスルなどを掌握し、本拠地のシリアから同国にまたがるイスラム国家の樹立を一方的に宣言している。
アイシスは、米通信大手AT&T、ベライゾン、Tモバイルの3社が2010年に設立した合弁企業。クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスや金融大手JPモルガン・チェースといった有力企業の後押しにもかかわらず業績は伸び悩み、グーグル・ウォレット、ペイパルなどのライバルに押され気味とされる。