エアバス、サドル型座席の特許を出願 定員増狙い
(CNN) 欧州の航空機メーカー、エアバスは、旅客機の座席列の間隔を狭めて乗客が浅く腰掛ける形で着席するサドル型座席の特許を出願した。
特許は先月出願され、このほど一般に公開された。サドル型座席は折りたたみ式の座席が狭い間隔で並び、乗客は背もたれに寄りかかるのではなく、浅く腰掛ける形で着席する。
こうした座席を導入すれば、航空会社が旅客機の定員を増やし、航空運賃を引き下げることが可能になる。
エアバスの特許では、現在の形態の座席は乗客にとって限界に達しているが、サドル式の座席に切り替えれば定員を増やすことができ、これまでの3席分のスペースに4席を配置できると説明している。
ただし評判は上々とは言えず、英デイリーテレグラフ紙は「世界一不快な航空機の座席」と酷評した。
エアバスの広報は、特許の出願がすぐにも実現に結び付くとは限らないと強調し、「実現しなかった特許は多数あり、これが実現するという見通しはない。目的はアイデアを保持することにあり、この段階から進展はしていない」とした。
たとえ実現したとしても、座席の構成や種類の選択は各航空会社に任されると話している。