米ホテル大手がWi-Fiを妨害、有料サービス使わせる目的
(CNN) 米連邦通信委員会(FCC)は6日までに、ホテル大手のマリオットが利用客に有料のWi-Fi(ワイファイ)サービスを使わせる目的で、個人のWi-Fiを妨害していたと発表した。マリオットは60万ドル(約6600万円)の罰金を支払うことに同意した。
FCCによると、マリオットは昨年テネシー州ナッシュビルにある系列ホテルと会議場で開かれたイベントの期間中、来場者個人の無線LANを妨害し、ホテルが提供する無線LANサービスを1台当たり最大1000ドルで利用させていたとされる。
来場者からホテルが公衆無線LANを妨害しているとの訴えがあり、会場を調べたところ、マリオットの従業員がWi-Fi監視システムを使って個人のWi-Fiに接続できないようにしていたことが分かったという。
米連邦法では携帯電話やGPS、Wi-Fiなどに干渉する装置の使用を禁じている。利用客のWi-Fi妨害でホテル施設をFCCが調査したのは今回が初めてだという。
マリオットは3日に出した声明で、「我々のWi-Fiサービスを利用すれば、サービスの質の低下やサイバー攻撃、個人情報流出などを招く不正な公衆無線LANから身を守ることができる」と強調。同ホテルの措置は合法だったと主張している。