米FRB、量的緩和を終了
ニューヨーク(CNNMoney) 米連邦準備制度理事会(FRB)は29日、2008年から実施してきた国債買い入れなどの量的緩和を終了すると発表した。これで6年に及んだ景気刺激策は終了する。
量的緩和の終了は、雇用の改善など景気回復を反映した措置。子供用自転車の補助輪を外すような措置といえる。
米市場調査会社BTIGのダン・グリーンハウス氏は「景気が回復して労働市場が改善し、インフレ関連のリスクが低くなったとFRBが判断した」と解説する。
一方、事実上のゼロ金利については「相当の期間」維持するとした。FRBは2015年中にも金利を引き上げる方針を示唆しており、エコノミストなどの多くは、FRBは同年夏ごろから利上げに踏み切るだろうと予想している。
米国の景気はこの6年で回復ぶりを見せている。現在の失業率は5.9%に改善され、量的緩和が始まった2008年11月以来最低レベル。労働局の統計によると、就労者数は850万人以上増加した。