中国の食品関連工場の約半数、国際衛生基準に失格

ＡｓｉａＩｎｓｐｅｃｔｉｏｎ社幹部は、中国内において食品製造に関する衛生観念は高まっているが、現場で具体的な改善措置が始まった形跡はまだ見られないとした。また、今後講じられるのかについても判断出来ないと述べた。

問題の背景には、中国内の食品製造業界が極端に細分化されている現状があるとも説明。食品の生産や加工には現在５０万社が従事しているが、このうち７割の従業員は１０人以下の小企業と指摘した。中国当局の監督や取引する外国資本の目配りが非常に難しくなっている要因となっている。

同社幹部はマクドナルドやＫＦＣなどの企業は食材の供給元とは一定の距離を置く取引を行っていると分析。日常的に接触している相手企業の関係者は熟知しているかもしれないが、工場などの現業現場で起こっていることは知らない場合が多いと述べた。その上で供給元の製品工程の全てを把握し得る措置を講じるべきだと促している。