経済苦境のプーチン氏、報酬を1割削減 昨年は計740万円
(CNN) ロシアのタス通信は6日、プーチン大統領が自らを含めた大統領府や政府の職員らの報酬の10%削減を発表したと伝えた。
同国の主要な外貨獲得源である原油の価格下落やウクライナ危機に伴う欧米諸国の経済制裁などを受けた自国経済の窮境を踏まえた措置。
ロシア政府の公式文書によると、プーチン氏の年俸は昨年発表の数字では約370万ルーブル(約740万円)。米ドル換算では約6万1000ドル相当。オバマ米大統領の40万ドルやメルケル・ドイツ首相の24万ドルとは大きな開きがある。
プーチン氏は経済停滞を受け、2カ月前には長期休暇の返上を閣議で発表。政府や関連機関の関係者は少なくとも年内にぜいたくな休暇を取る余裕はないと説いていた。
CNNMoneyによると、同大統領の資産額については不明な部分が多い。公式的には、アパート2棟、国産の車2台、トレーラーハウスや土地などの所有が明らかにされている。
しかし、ロシアへの投資企業大手の責任者は、プーチン氏が過去14年間実権を握り続けている事実や同国政府が得ている歳入額の規模などを踏まえ、資産額は最大で2000億ドルに達する可能性があるとも推測している。同氏は以前、自らが欧州最大の富豪であることを否定したことがある。