エジプト、新首都計画を発表 総工費約5.5兆円
(CNN) エジプト政府は15日までに、首都カイロの過密化や老朽化を受け、同市の東側に新たな首都を建設する構想を発表した。
新首都の名称は未定。カイロよりもさらに紅海寄り、2本の幹線道路の間に面積約388平方キロ、人口約700万人の都市が誕生するという。
事業には、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」を手掛けたことで知られる不動産開発大手エマールの創業者、モハメド・アラバール氏が参加する。
マドブリ住宅相が北東部シャルムエルシェイクでの経済開発会議で発表したところによると、総工費は推定450億ドル(5兆4600億円)。同時に公開した公式ウェブサイトでは、ガラス張りのタワーが立ち並ぶ完成予想図を紹介している。
政府機関や各国大使館のほか、英ヒースロー空港をしのぐ規模の国際空港、太陽光発電施設、計4万室分のホテル、2000の学校や18の病院、全長約9700キロに及ぶ道路を建設する。
カイロは伝統と活気にあふれた街として知られてきたが、現在の人口は1800万人を超え、今後数十年でさらに倍増する見通し。大気汚染や交通渋滞、家賃高騰、都市基盤の老朽化などが指摘されている。