上海モーターショー開幕、コンパニオン一掃で車に「脚光」
上海(CNN) 中国・上海で同国最大規模の自動車展示会「上海モーターショー」が開幕した。名物だった女性モデルが今年は主催者の意向で禁止され、会場には各国の自動車メーカーが出品する車の最新モデルだけが並んでいる。
露出度の高い服装で車の前に立って挑発的なポーズを取ったり会場を歩き回ったりする女性モデルは、昨年まで上海ショーの名物だった。しかし今年からは車のみに脚光を当てる狙いで、こうしたモデルが一掃された。
中国は2009年から世界最大の自動車市場になっている。昨年の自動車販売台数は計2350万台に達し、米国での実績を大きく上回った。しかし2015年の伸びは2年連続で鈍化し、同国の自動車市場は転機を迎えている。
今年のショーには欧州、日本、米国、韓国、中国の自動車メーカー数十社が出展。各社とも中国人の好みに合わせた車の開発でしのぎを削る。英ロールス・ロイスは最新モデルの「ファントム・ライムライト」を披露。日産自動車は中国の若者に照準を当てた中型セダン「ラニア」を発表している。中国で販売が急増しているスポーツ用多目的車(SUV)の展示にも各社が力を入れる。
小型スポーツカーのメーカーとして知られたMGは初のSUVを投入した。MGは現在は中国上海汽車の傘下に入っている。米フォード・モーターも高級SUVの「リンカーンMKX」「リンカーン・ナビゲーター」を中国で売り出す。