米ドル紙幣に女性の肖像画を採用 約100年ぶり
ニューヨーク(CNNMoney) 米財務省のルー長官は17日、2020年に発行する新しい10ドル紙幣に女性の肖像画を採用すると発表した。
10ドル紙幣は女性の参政権を認めた米国憲法の改正から100年を記念して発行を予定している。どの女性を起用するか決めるのは数カ月先になる。
米国の紙幣に女性が登場するのは、1891~96年まで流通した1ドルの銀兌換(だかん)券にあしらわれていた初代米大統領夫人のマーサ・ワシントン以来。
財務省は専用のウェブサイトを開設する予定で、ソーシャルメディアなどを通じて一般から意見を募る。求められているのは米国の民主主義を象徴する人物で、法律では故人でなければならないと定められている。
現在の10ドル紙幣の肖像画は初代財務長官だったアレクサンダー・ハミルトン。1929年、第7代大統領のアンドルー・ジャクソンに代わって登場した。それまで10ドル紙幣の顔だったジャクソンは、20ドル紙幣に移って今日に至る。
20ドル紙幣に女性を登場させようという運動も盛り上がったが、10ドル紙幣を次の刷新の対象とする計画はそれ以前から決まっていた。