ギリシャの金融支援交渉が延期、治安対策で会場決まらず
ロンドン(CNNMoney) 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会当局者は25日までに、財政危機にあるギリシャとの間で24日に開始予定だった新たな金融支援交渉が同国での治安対策や協議の会場が決まらない障害が原因で延期されたことを明らかにした。
ただ、第3次金融支援に関する協議は今後数日内に開かれる見通し。財政援助の見返りに要求される緊縮政策への抵抗が強いギリシャでは、最大の債権国であるドイツや国際通貨基金(IMF)などへの反発が高まっている。それだけに、協議に伴う治安確保が必要不可欠となっている。
ギリシャでは反緊縮政策のデモも続いており、暴徒化し火炎瓶や催涙ガス弾が飛び交う騒ぎにも発展している。
ギリシャは来月20日に欧州中央銀行(ECB)への多額の債務返還期限を控えており、新たな金融支援の確保を早急に迫られている。ギリシャ議会は新たな金融支援交渉のために必要な一連の財政改革法案を既に成立させている。
金融支援に関するEU、IMFやECBとギリシャとの協議の延期は、同国の差し迫った資金繰りには不利な材料となっている。