カナダの新紙幣に女性の肖像を 候補者リストを公募
ニューヨーク(CNNMoney) カナダ銀行(中央銀行)は8日、2018年に発行する新たな紙幣の肖像画に女性を登場させる方針を明らかにした。
カナダ銀行が1935年に設立されてからほぼずっと、同国の20ドル札の図案は英国のエリザベス女王の肖像だった。初めて発行された紙幣のシリーズには、女王の祖母メアリー王妃と叔母に当たるメアリー王女も描かれていた。
しかしモルノー財務相は、「これまでの紙幣には女性がほとんど登場していない」としたうえで、新たな紙幣は「女性がカナダの将来であり、カナダ史の誇るべき一部であること」を示すデザインにすると表明した。
起用する女性を最終的に選ぶのはモルノー氏だが、審議会が候補者のリストを作成する。カナダ銀行はウェブライト上で、このリストに載せる女性の指名を一般市民に呼び掛けている。
どの額の紙幣に女性の肖像を載せるかは確定していないが、新シリーズの第一弾になる予定だという。
女性の条件はカナダ人であることと、国民のために何らかの分野で業績を上げ、91年4月15日までに死去した実在の人物であることだ。
米国でも昨年6月、同じような公募が始まり、ルー財務長官が最終決定することになっている。発表は20年以降となる見通しだ。