中国のブランド模倣品、「本物より良質」 アリババ創業者
香港(CNNMoney) 中国のネット通販最大手「アリババ」の創業者である馬雲(ジャック・マー)氏は16日までに、中国内で製造される国際ブランド品の模倣品は本物より良質で値段的にも手頃な水準にあるとの見方を示した。
同社の会合で投資家に述べた。アリババは模倣品を売り付けているとして長年批判の対象となっており、今回の発言は違和感を持って受け止められてもいる。
同氏は、中国の製造業者はもはや収入を上げるため国際的なブランドの名前を単純に必要としていないと主張。問題は現在の模倣品は本物より質が良いことなどだとし、的確な工場や原材料を確保して作っており、ブランド名を利用していないと述べた。
ただ、ブランド企業とは知的財産権の保護で協力関係を持ちたいとし、模倣品は阻止しなければならないと強調した。
アリババは先月、非営利機関「国際模倣対策連合」の加盟資格を一時的に失う処分を受けていた。多数のブランド企業がアリババの模倣品対策を疑問視し、同連合から脱退したことを受けた措置だった。また、同連合の責任者とアリババの間に利害関係がある可能性に触れた情報が流れたことも処分の一因となった。
アリババは、史上最高額となる250億米ドルを調達した2014年の新規株式公開前から模倣品販売で多数の訴訟に巻き込まれていた。