トヨタ、トランプ氏の批判に反論 メキシコの工場建設めぐり

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トヨタがメキシコでの新工場建設について、米国内の雇用を脅かすものではないと主張

トヨタがメキシコでの新工場建設について、米国内の雇用を脅かすものではないと主張

ニューヨーク(CNNMoney) トランプ次期米大統領は5日、ツイッターでトヨタ自動車がメキシコで新工場の建設計画を進めていることを非難した。

ツイートの内容は「トヨタ自動車は米国向けのカローラ製造のための新しい工場をメキシコのバハ(カリフォルニア半島)に建てると言った。とんでもない!」「米国内に工場を建てろ。さもなくば高い関税を払え」というものだった。

実際にトヨタが工場を建設しているのは「バハ」ではなく中部グアナフアト州などを含む「バヒオ」という地域だ。バハにもトヨタ工場はあるが、製造しているのはピックアップトラックで、その一部は米国に輸出されている。

これに対しトヨタは5日、声明を出し、新工場が米国の雇用を減らすことはないと強調した。

トヨタは声明の中で、これまでに米国に220億ドルを投資してきたと主張。この中には10カ所の製造工場や1500の販売店が含まれ、13万6000人が働いているという。トヨタが米国内で販売する車の多くは米国産であり、米国から他の国々へ自動車を輸出してもいる。

現在、米国内で販売されているカローラはすべて、米ミシシッピ州かカナダのオンタリオ州で製造されている。メキシコでのカローラ製造が始まれば、オンタリオ工場はもっと高価な中型車の製造にシフトすることになる。

トランプ氏は最近、自動車大手がメキシコに生産拠点を置くことへの批判を繰り返している。トヨタと同様にトランプ氏からツイッターで攻撃されたフォードは、メキシコでの新工場建設計画をこのほど撤回した。

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