エアアジア、米国乗り入れへ アジアの格安航空で初
香港(CNNMoney) マレーシアの格安航空大手エアアジアは、米当局から同国への乗り入れ許可を得たことを明らかにした。アジアの格安航空会社として初の米国乗り入れとなる。
エアアジアはアジア地域の格安航空の先駆けとしてスタートし、急成長を遂げてきた。
米国便は同社傘下で中・長距離路線を手掛けるエアアジアXが運航する。目的地としては、ハワイを含む米国の複数の州を検討しているという。
エアアジアXは現在、アジア太平洋、中東、アフリカの各地域に路線を展開している。欧州ではロンドン、パリ便が2012年、需要低迷で廃止されたが、米国便ではより良い業績が期待されるという。
エアアジアXが運航するエアバス330―300型機の座席数はエコノミークラスが365席と、ビジネスクラスに相当する「プレミアム・フラットシート」が12席。エコノミーの機内食や荷物の預け入れは有料となっている。
エアアジアの安全性は、14年に傘下のインドネシア・エアアジア機が墜落した事故で評価を大きく下げた。航空関連情報サイト「エアライン・レーティングス」によると、インドネシア・エアアジアの安全性評価は7段階中の下から2番目。一方、エアアジアXは上から2番目で、サウスウェスト航空など一部の米格安航空を上回っている。