メキシコ、米国産トウモロコシ標的に輸入縮小の動き

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トウモロコシの輸入縮小でトランプ政権に報復?

トウモロコシの輸入縮小でトランプ政権に報復?

メキシコ市(CNNMoney) トランプ米政権に対する反発が強まるメキシコで、米国産トウモロコシの輸入縮小につながる法案が週内にも議会に提出される見通しとなったことが14日までに分かった。輸入元を従来の米国からブラジルやアルゼンチンに切り替えるというもので、実現すればメキシコへの強硬姿勢を鮮明にするトランプ大統領に向けた初めての具体的な報復措置となる可能性がある。

メキシコ議会上院外交委員会を率いるアルマンド・リオス・ピテル議員は、メキシコ市で12日に行われた反トランプ集会でCNNの取材に応じ、「トウモロコシの輸入に関して、産地を米国の中西部からブラジルもしくはアルゼンチンに変更する法案を提出するつもりだ」と述べた。その上で「国家間の関係悪化には様々な結果が伴う。(輸入元の変更は)そのことを米国側に伝える格好のやり方だ。これで状況が変わってくれるといいのだが」と語った。

トランプ大統領は米国とメキシコの国境に築く壁について、建設費用をメキシコに支払わせる意向を示しているほか、製造業の雇用がメキシコに流出する要因になっているとして北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を求めている。

メキシコは世界でも有数の米国産トウモロコシの輸入国で、多くの料理にこれを使用する。メキシコ市でも、洗練されたレストランから路上の屋台まで、名物料理のタコスに使うトルティーヤなどトウモロコシを原料とする食材が至る所にみられる。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「Business」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]