米GMが欧州から撤退 英EU離脱で打撃
ニューヨーク(CNNMoney) 米ゼネラル・モーターズ(GM)は6日、欧州の子会社、独オペルと同社の英国向けブランド「ボクソール」を売却すると発表し、欧州事業から事実上撤退する見通しとなった。
GMは1920年代から保有してきたオペルとボクソールを、仏グループPSA(旧プジョー・シトロエングループ)に売却する。
バーラ最高経営責任者(CEO)らは欧州からの撤退理由として、英国の欧州連合(EU)離脱と「地政学的な変動で予想される影響」を挙げた。
GMが欧州で出してきた損失は過去17年間で総額224億ドル(現在の為替レートで約2兆5500億円)に上る。経営破たんに陥った2009年にはいったんオペル売却で合意したが撤回。13年には「シボレー」ブランドを欧州から撤退させていた。
しかし近年、欧州での赤字は縮小傾向にあり、英国のEU離脱という要因がなければ昨年には1999年以来の黒字に転じる見通しだったという。