アレルギーの人も大丈夫、米NYのアイス店が人気 開業2年で売上2億円

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市販のアイスクリームの大部分は、ナッツ類を扱わない工場では生産されないという

市販のアイスクリームの大部分は、ナッツ類を扱わない工場では生産されないという

ニューヨーク(CNNMoney) ナッツも卵もゴマも使わないアイスクリームの新興店が、開業からわずか2年で200万ドル(約2億2000万円)を売り上げ、全米の1450店以上で販売される人気商品を生み出している。

創業者のマーク・ロス氏は35歳になるまでに、ニューヨークでステーキハウスなど3店のレストランを開業し、売却してきた。アイスクリーム店の開業は、妻のサンディ氏が若い頃に大手チェーン店でアルバイトしていたことから思い立ったという。

米国では1500万人がナッツや卵などの食品アレルギーをもつ。しかし国内で販売されているアイスクリームを調べたところ、ほとんどの商品はナッツ類を扱ったのと同じ工場で生産されていることが分かった。「特に子どもたちの中には、このリスクが原因でアイスクリームを食べられない人がたくさんいる」とロス氏は話す。

2014年、ニューヨーク市内の自宅近くに空き店舗を見付けると、夫婦で改装して15年3月にアイスクリーム店「ア・ラ・モード」を開業した。

同店では全てのアイスクリームを店内で製造。牛乳は地元ニューヨークの農家から仕入れ、ナッツを使わないチョコレートやペパーミントなどはバーモント州の業者から調達した。

宣伝は口コミのみに頼ったため、最初の2カ月の来店客は1日15~20人ほど。しかし1人の客がソーシャルメディアに写真を掲載したことをきっかけに、人気が急上昇した。

その後100万ドルを投じてブロンクス地区に製造工場を建設し、製造を拡大。販売は順調に伸び、年内に黒字化を見込む。「これで食品アレルギーに対する認識が高まり、アレルギーをもつ人たちにもおいしいアイスクリームを食べてもらえれば」とロス氏は話している。

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