デルタ航空、座席譲る乗客に百万円 定員超過時の補償金

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デルタ航空が補償金の上限を引き上げた

デルタ航空が補償金の上限を引き上げた

ニューヨーク(CNNMoney) 米大手のデルタ航空は14日、定員超過となった便で乗客が座席の譲渡に応じた場合、最高約1万ドル(約109万円)の補償金を提供するとの新たな方針をCNNに明らかにした。

この種の補償金の従来の上限額1350ドルからの大幅増額で、最高額で9950ドルとなる。

搭乗ゲートなどの担当者はこれまで必要な事態が生じた場合、補償金800ドルを出す権限が与えられていたが、この金額を2000ドルにも増やす。

米国社会では現在、大手のユナイテッド航空がシカゴ国際空港で同社従業員を搭乗させるため男性乗客を強制的に引きずり出し、負傷させた騒動が大きな問題となっている。デルタの今回の増額方針はこの騒ぎを意識した格好ともなっている。

ユナイテッドは後続の便での搭乗や補償金1000ドルを提示したが、志願者はいなかったなどと説明。ただ、現場にいた乗客は提示された補償金は800ドルだったとも証言している。

米運輸省によると、航空会社が乗客の意思にかかわらず降機を求めるのは合法的な措置となっている。ただ、この場合、当該の乗客は最高で1350ドルの補償金受け取りが保証されている。

デルタは先週、拠点とする米ジョージア州アトランタで激しい悪天候に襲われて運航便の混乱が5日間続き、3500便以上を欠航する苦境に遭遇していた。その後、影響を受けた数十万人規模の乗客へのおわびなどのしるしとして200ドル相当のサービス券か2万マイル追加のボーナス特典の提供を申し出ていた。

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