トランプ米政権、「NAFTA脱退」の大統領令を準備か

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ワシントン(CNN) トランプ米政権が北米自由貿易協定(NAFTA)からの早期の脱退を検討していることが27日までに分かった。米政府高官2人がCNNに明らかにした。ただし、具体的な手続きの進め方については決定していないという。

高官らによれば、ホワイトハウスはNAFTA脱退の意向を表明するための大統領令を準備しているという。ただし、すぐに脱退すると言うよりは、協定の再交渉を始めることになる見通しだという。

だが、単に協定見直しの交渉を始めるのであれば、必ずしも脱退の意向を宣言する必要はないはずだ。

ホワイトハウスのプリーバス首席補佐官は26日、記者団に対し「(NAFTA問題で)勇み足はしたくない。必要な注意を払って進めている」と述べる一方で「いかなる可能性もある」と含みを残した。

ホワイトハウスがNAFTA脱退の大統領令を準備しているというニュースは、ニュースサイトの「ポリティコ」が最初に伝えていた。

高官の1人は、大統領令については政権内で検討中であり、今後数日間で多くが変わる可能性があると述べた。また、トランプ大統領はまだいかなる決定も下しておらず、多くの選択肢がまだ検討中の段階だと高官は述べた。

協定の見直しに向けた交渉を正式に始めるには、90日前に議会に通告することが義務づけられている。

見直し交渉については、年内に終わらせるのは難しいというのが専門家の見方だ。パターソン国際経済研究所のゲーリー・クライド氏は「交渉を来年初めか年末までにまとめるというのは希望的観測だ」と指摘した。

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