印航空会社、一部機内食を「肉なし」に コスト削減へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
エア・インディアが国内線の機内食の一部から肉類を「排除」

エア・インディアが国内線の機内食の一部から肉類を「排除」

ロンドン(CNNMoney) インドの国営航空、エア・インディアは10日、国内線のエコノミークラスの機内食に肉類を一切使用しないことを明らかにした。食品廃棄物の量を減らしてコストカットを実現し、飲食サービスの向上につなげる狙いがあるという。

エア・インディアは急速に拡大するインド航空市場で、ライバル企業相手に苦戦を強いられている。2012年には経営立て直しのため、政府による45億ドル(現在のレートで約5150億円)規模の救済措置が講じられた。

肉なしの機内食は先週から実施。同社の代表者は「相当な節約」になるとしながらも、具体的な金額については明言を避けた。

エア・インディアが数カ月に渡り機内食に関するデータを調べたところ、料理に使われる肉類はしばしば廃棄されているという。

複数の航空コンサルティング会社のまとめによればエア・インディアは昨年、国内線21万1000便を運航。満席だったとして計算すると乗客の総数はおよそ1700万人となる。同社は国内線が全運航便の70%前後を占める。

調査会社ユーロモニターによると、インドでは全人口のおよそ3割に当たる3億9100万人以上がベジタリアン自認。牛を神聖視するヒンドゥー教徒をはじめ、菜食を厳格に守る人は多い。

インド国内のベジタリアンの数は過去5年間で8%ほど減少しているが、飲食店などで提供される食事の多くは「ベジタリアン用」かそうでないかに区別されている場合がほとんどだ。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「Business」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]