ロシアの航空会社、マスクしない乗客の専用座席を指定
(CNN) ロシア最大手の航空会社アエロフロートは、マスク着用を拒む乗客専用の座席を指定すると発表した。「全乗客の安全を徹底させることは極めて重要」と強調している。
アエロフロートは乗客に対し、飲食をする時やマスクを交換する時を除いて、機内での常時マスク着用を義務付けている。
しかしこの規定に従わない乗客もいるらしく、そうした乗客を降ろすために着陸するわけにもいかないことから、規定を守らない乗客専用の区画を各便に割り当てることにした。
アエロフロートは、機内で常時マスクを着用しない乗客に対し、長期的な搭乗禁止といった措置を講じるのかどうかは明らかにしていない。ただ、そうした乗客を機内の特定の区画で孤立させることにより、マスクを着用しない乗客が他の乗客に新型コロナウイルスを感染させる可能性は小さくなるかもしれない。
機内のマスク着用規定は国によって違いがあり、航空会社が独自の規定を設けることもある。ほとんどの場合、そうした規定を守らせる役割は客室乗務員が担っている。
機内でのマスク着用に関係したトラブルは米国や日本でも発生している。米サウスウエスト航空の旅客機は今年7月、乗客同士のけんかが原因でコロラド州デンバーの空港に引き返した。このけんかには、「憲法上の権利」を理由にマスク着用を拒んだ乗客が絡んでいた。
日本では9月に国内便2便で、乗客2人がマスクを着用しなかったという理由で出発前に降ろされる出来事があった。