「威圧」か「信望」か、出世の道には2つあり? 優秀な上司の力とは
ブリティッシュコロンビア大学のチェン氏は、誰でも「威圧」や「信望」を得られるが、個人差があるし、周りの状況にも左右されると指摘。「自分がどんな人間なのかや、相手がどんな人間なのかによって、どのような戦略を活用できるのかが決まってくる」と説明する。
長期的には「信望」の方が「威圧」よりもリーダーシップには有効だと考えられるかもしれないが、チェン氏の以前の研究では両者には差は見られなかった。
チェン氏のチームは現在、「威圧」のあるリーダーと「信望」を持つリーダーとでは、そのどちらが率いるグループの方がより優れた成果を上げるのかを研究している。
研究の初期段階では、私たちの直感とも一致する結果が出ているとチェン氏は指摘。急いで決定を下し仕事を完成させなければならない課題においては「威圧」のあるリーダーのグループが優れており、創造性をより求められ下位のメンバーからの情報も必要とされる課題においては「信望」のあるリーダーのグループが優れているという。