ビル・ゲイツ氏、世界一の富豪に返り咲き フォーブス番付
ニューヨーク(CNNMoney) 米経済誌フォーブスが3日に発表した2014年版の世界長者番付で、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が5年ぶりに首位に返り咲いた。前年までの首位だったメキシコの実業家カルロス・スリム氏は2位に後退した。
フォーブスによると、ゲイツ氏は主にマイクロソフト株の上昇によって資産が前年の670億ドル(約6兆8000億円)から760億ドル(約7兆7000億円)に増え、2位から1位に浮上した。
スリム氏はメキシコの通信大手アメリカ・モビルの株式を中心に720億ドルの資産を保有。しかし昨年の金と銅の価格下落に伴って鉱山開発会社ミネラ・フリスコの株価が50%以上急落したことから、ランキング上位10人の中で唯一、資産が減った。
3位以下は、スペイン小売り業界の実業家アマンシオ・オルテガ氏(資産640億ドル)、米投資会社バークシャー・ハサウェイを率いるウォーレン・バフェット氏(同582億ドル)、米IT大手オラクル創業者ラリー・エリソン氏(同480億ドル)の順だった。
資産額10億ドル以上の億万長者の数は前年より268人増え、過去最高の1645人となった。女性の億万長者も42人増の172人となり、米交流サイト大手フェイスブック最高執行責任者(COO)のシェリル・サンドバーグ氏が初めてランク入りした。
フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏は、同社株の上昇で資産が152億ドル増の285億ドルとなり、一気に21位に浮上した。
世界の億万長者の資産を合わせた総額は6兆4000億ドルとなり、前年の5兆4000億ドルから大きく伸びた。