南太平洋上に白い巨大物体が浮遊、海底火山噴火が原因の「軽石」か
(CNN) ニュージーランド海軍は9日、南太平洋上に浮かぶ1万平方マイル(約2万6000平方キロメートル)以上の巨大な軽石を発見した。ちなみに米国ロードアイランド州の面積は約1200平方マイルだ。
この巨大な軽石は、最初に飛行機が上空から発見し、その後、船に詳しい調査を依頼したという。軽石を目撃した水兵は「過去18年間に海でこれほど奇妙な物は見たことがない」と語った。
軽石は通常、火山噴火の後、溶岩が急速に冷やされることによってできる。当局の発表によると、今回発見された軽石の岩棚は、長さ250海里(約463キロ)、幅30海里(約55.6キロ)と巨大だが、軽石は非常に軽いため、水面にも浮く。
海軍の水兵らは、調査用のサンプルを採取するため船で軽石に接近したが、軽石が大変軽いため、全く危険はなかったという。軽石に照明を当てると白く輝き、まるで氷棚のようだったとしている。
火山学者のヘレン・ボストック氏は、この軽石は海底火山の噴火でできたと見ており、今後噴火した火山を特定するための調査が行われるが、最近この付近では海底火山「モノワイ」の活動が確認されており、軽石はモノワイの噴火によって生成された可能性があるという。