コンゴで新種のサル発見、大きな目と黄金色の毛

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レスラが生息している森林はこれまでほとんど学術調査の対象になったことがなかった (C)Maurice Emetshu

レスラが生息している森林はこれまでほとんど学術調査の対象になったことがなかった (C)Maurice Emetshu

ケニア・ナイロビ(CNN) 米国の研究チームがアフリカのコンゴ(旧ザイール)で新種のサルを発見したとして、12日の米科学誌プロスワンに論文を発表した。サルの新種は過去28年で2種類しか確認されていないという。

見つかったのはコンゴ中部ロマミ盆地の森林に生息するオナガザルの一種で、大きな目とピンク色の顔、ふさふさした黄金色の毛を持つ。体型や大きさは東部に生息するフクロウのような顔のオナガザル「フクロウグエノン」に似ているが、外見に大きな違いがあるという。

発見のきっかけは、コンゴの森林を調べていた調査団が、近隣の集落で見たことのないサルが民家につながれているのを見つけたことだった。森で母ザルがハンターに殺された子ザルを、地元の少女が引き取り、ペットとして飼っていたという。少女の父親によれば、このサルは地元の人たちの間で「レスラ」と呼ばれ、ハンターにはよく知られた存在だという。

研究チームは鳴き声の録音や組織採集、生態観察などの現地調査と並行して、遺伝学、人類学的な検証や、頭がい骨の形状の比較などを実施し、3年がかりの研究を経て新種と断定した。

レスラが生息している森林はこれまでほとんど学術調査の対象になったことがなく、今後も科学的に重要な発見が期待できるという。しかし伐採や狩猟によって原生林が脅かされているのが現状で、研究チームはレスラを象徴として、この地域の森林保護を訴えていきたい意向だ。

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