人質取って立てこもった男、フェイスブックに夢中で交渉難航 米
(CNN) 米ペンシルベニア州ピッツバーグで22歳の男が人質を取ってオフィスビルの1室に立てこもる事件があった。男は立てこもっている間もインターネットの交流サイト「フェイスブック」の更新を続け、警察は男のページを閉鎖させるかどうかの判断を迫られる事態に陥った。
警察によると、21日午前8時15分ごろ、銃を持った男が高層ビルの16階にいるとの通報があった。男は同階に入居する企業の従業員の男性に面会を求め、この男性を人質に取って立てこもった。
立てこもった男は元陸軍兵のクライン・サクストン容疑者と判明。警察は母親などにも協力を要請して説得を試みたが、同容疑者はフェイスブックに夢中で警察との交渉にあまり関心を払わず、説得に手間取ったという。フェイスブックに寄せられたメッセージは投降を促すものばかりではなく、立てこもりを続けるようそそのかすものもあった。
警察は2時間以上にわたってフェイスブックを監視した後、検察とも協議して、この男のページの閉鎖を要請することを決めた。フェイスブックはこの問題についてコメントを避けている。
サクストン容疑者はその後、人質の男性を無事解放し、暴行、誘拐、テロ行為などの罪に問われている。