魚の胃袋から人の指、状態が良く「持ち主」が判明 米アイダホ
(CNN) 湖で釣った魚の胃から人間の指が発見され、その「持ち主」がみつかった――そんな珍事がこのほど米西部アイダホ州で起こった。
見つかったのはハーン・ガラッシさん(31)の指。7月に同州のプリースト湖でウェイクボードを楽しんでいたガラッシさんは、つかまっているロープの緩みを直そうとしたときに左手にロープがからまったという。ボートで水上を数メートル引きずられたあと、フッと自由になった。そのときは痛みを感じなったが、水上に手を上げると「親指を除く4本の指がなかった」という。
ガラッシさんは病院に急行。治療後は指のない状態での生活に慣れようと努力を重ねてきた。
だが今月25日、保安官事務所から「指が見つかった」との電話がかかってきた。釣ったマスから人間の指を発見した漁師が、すぐに冷凍保存し事務所に連絡してきたという。ガラッシさんが指を失ってから約2カ月近くが経過していた。
担当刑事は「指の指紋をとって、一致する人がいないかどうか州の機関に照合を依頼したところ、ガラッシさんの小指だと判明した。水温が冷たく深い湖だからこれほどいい状態で残っていたのだろう」と語る。
だがガラッシさんは、見つかった指を「接合したくない」と語る。接合には大きな痛みを伴う可能性がある。
現在ガラッシさんの指は、保安官事務所の冷凍庫に保管されている。担当刑事は「彼の気持ちが変わったときのために」と説明する。ガラッシさんも「もし指が元に戻ったらとも考え始めている。医師に接合手術が可能か聞いているので、その結果を待っている」と心境の変化を語った。