韓国、衛星ロケット打ち上げを直前でまた延期

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ソウル(CNN) 韓国は29日午後、同国初の人工衛星搭載のロケット「羅老(ナロ)1」号を南部沿岸から打ち上げる予定だったが、一部の電子系統で不具合が見付かり、発射数分前に延期を決めた。打ち上げを担当する教育科学技術省幹部が明らかにした。

韓国は宇宙ロケットの打ち上げを2009年と10年にも試みたが、いずれも失敗していた。同幹部は今回の打ち上げ中止の詳しい原因を特定するには時間が必要と述べたが、同国が重視する宇宙開発計画の推進に大きな打撃になるとみられる。

ロシアの技術を活用したロケット打ち上げは当初、先月の予定だったが最終段階になり延期が決まった。韓国はナロ1について気象データ収集などを目指しており、民生用の宇宙開発計画に重要な意味を持つと主張している。

韓国の宇宙ロケット開発は02年に開始。21年までに自力開発したロケットの完成を目指し、必要経費は約14億米ドル(約1148億円)とされる。

今回の打ち上げは北朝鮮を刺激する可能性があった。北朝鮮は今年4月、人工衛星搭載と称する長距離弾道ミサイルを発射、国際社会の非難を浴びた。ミサイルの空中分解で結局失敗したが、弾道ミサイルなどに関して北朝鮮を制裁する国連安全保障理事会は打ち上げを糾弾した。

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