新生児の名前、「Apple」「Siri」が急増 米調査
(CNN) 米アップルの社名と同じ「Apple(アップル)」や同社の音声認識ソフト「Siri(シリ)」、月を意味する「Luna(ルナ)」や火星の「Mars(マーズ)」――。米国でこうした名前の人気が急上昇していることが、育児情報サイト「ベビーセンター・ドット・コム」の調べで3日までに分かった。
同サイトによると、今年生まれた女の赤ちゃんに付けられた名前のランキングで、Appleは585位も上昇。また、Siriと名づけられた女の赤ちゃんは5%の増加を示したほか、男児ではアップルのパソコンと同じ「Mac(マック)」が12%も急増した。
最近では、「Hashtag(ハッシュタグ)」と名付けられた女児のニュースも流れた。ハッシュタグとは、短文投稿サイト「ツイッター」で特定の話題を検索しやすくするために使う記号「#」が付いた文字列を指す。エジプトでは昨年の政変で交流サイト(SNS)の果たした役割をたたえ、生まれた子どもに「Facebook(フェイスブック)」という名前を付けた親の話も報道された。
2011年には、牛の鳴き声と同じ「Moo(モー)」やメキシコの酒「Tequila(テキーラ)」などの名前も登場した。
米歌手ビヨンセと夫ジェイZとの娘ブルー・アイビーちゃんをはじめ、有名人が子どもに変わった名前を付けるケースはよく耳にするが、その風潮が一般市民にも広がりつつあるようだ。
弁護士出身のコメディアン、ディーン・オベイダラ氏はこうした傾向について、「子どもが目立つかどうかは名前でなく、その子が何を成し遂げるかで決まる」と指摘する。
変わった名前がからかいの対象になり、子どもの行動や自尊心にかかわることも考えられる。「子どもに付ける名前は良くも悪くも、子どもの人生に長く影響を及ぼすことを心にとどめてほしい」と、同氏は強調している。