小惑星が地球に大接近 16日夜明け 人工衛星より近い位置を通過へ
NASAでは、近くの天体を地球周回軌道に乗せてから研究や資源採取を進めるという方法を検討している。資源の採取や販売に名乗りを上げている新興企業もある。
このサイズの小惑星が、これほど近くを通過するのは40年に一度、衝突するのは1200年に一度とされる。仮に衝突したとしても、地球が滅亡するほどの衝撃ではないと、イェオマンズ博士は説明する。
5万年前、金属でできた同等のサイズの小惑星が衝突した。その跡が米アリゾナ州の大隕石孔(いんせきこう)だ。周囲80キロの範囲が破壊されたとみられる。岩石の塊とされる2012DA14の破壊力は、これよりはるかに小さいはずだという。
1908年には、似たタイプの小惑星がロシア・ツングースカ上空で爆発し、2000平方キロ余りにわたって樹木がなぎ倒された。確かに地球滅亡には至らなかったものの、近くに居合わせたくはない災難だ。