小惑星が地球の近くを無事通過、ロシアの隕石とは「関係ない」
(CNN) 米東部時間15日午後2時24分頃(日本時間16日午前4時25分頃)、小惑星が地球の近くを無事通過した。
同日、この小惑星が通過する数時間前に、隕石(いんせき)がロシア上空で大気圏に突入し、爆発した。この影響でビルなどのガラスが割れるなどして、約1000人が負傷したが、科学者らによると小惑星の通過と隕石の爆発は関係ないという。
今回、地球に接近したのは「2012 DA14」と呼ばれる小惑星で、地上から約2万7500キロ上空を通過した。この小惑星の長さは45メートルほどと見られる。一方、ロシア上空で爆発した隕石(大気圏突入前は小型の小惑星だった)は幅が推定15メートルほどしかなかったため、発見が困難だった。
オーストラリア、アジア、東欧では、今回地球の近くを無事通過した小惑星を望遠鏡や双眼鏡で観察できた。米航空宇宙局(NASA)のビデオ映像を見ると、オーストラリアのジンジン天文台からは、明るい白い光の筋に見える。
NASAの地球近傍天体(NEO)チームのポール・チョーダス氏によると、科学者らはこの小惑星に関する広範な研究を行っており、今後の進路はかなり先まで予測できているという。