事件出動の警察犬、発見の短銃を「誤って」発射 米東部
(CNN) 米東部マサチューセッツ州ローレンスの警察当局は7日までに、短銃捜索に出動した警察犬が見付けた短銃1丁を前足で踏み、誤って発砲させる一幕があったと報告した。
負傷者は出なかった。
この警察犬「イバン」は不審物など見付けた場合、前足でひっかくような動きを見せるよう訓練されている。誤っての発砲はイバンだけではなく、現場にいた警官もびっくりさせたという。
地元警察幹部によると、捜索は銃声3発が聞こえたとの情報提供を受けたもので、警官が現場から走り去った車両を発見。この後、止まった車両の後部座席から乗っていた人物が外に出て、積もった雪の中に何かを埋めるような挙動を見せていた。
この人物が再度車内に入った際、警官は車を止め、応援の警官が来た後、乗っていた3人全員に車外に出るよう指示。車内の後部座席で銃弾の薬きょうを見付けた後、警察犬「イバン」が出動し、雪の中に埋められた物を探し始めて短銃を見付け、誤って発砲させていた。
3人はこの後、小火器や弾薬の保持や小火器の不許可所持、製造番号の隠ぺいなどの罪で逮捕された。見付かった短銃は半自動式の「ルーガー」で、ニューハンプシャー州で昨年盗まれたものと判明した。
イバンの調教者である同州エセックス郡の保安官は、積雪から1週間が過ぎ、雪質が氷のように硬かった可能性があるとし、容疑者は雪の中に深く埋める時間的余裕がなかったと見ている。