地球温暖化で2040年までに花粉量2倍以上に? 米研究
(CNN) 地球温暖化に伴い各地で異常気象が頻発する中、花粉症の原因となる花粉の飛散量が今後数十年で急増すると予想されている。
科学誌サイエンスに発表された地球温暖化に関する研究によれば、地球の気温は過去100年で大幅に上昇し、2100年までには過去1万1000年で経験したことのないほどの上昇が予想されるという。
これに伴って花粉の飛散量も急増する見通しだ。昨年11月の米アレルギー・ぜんそく・免疫学会では、花粉量は2040年までに2倍以上に増えるという予想が発表された。
地球温暖化が花粉に与える影響を調べているラトガーズ大学のレナード・ビーロリー氏は、将来の気候を想定した環境でアレルギーの原因となる植物を栽培。気象パターンや降雨量、気温の変化なども考慮して影響を予測した。
その結果、2000年に平均8455個だった花粉数は、2040年までに2万1735個に増える見通しとなり、アレルギーシーズンのスタートも年々早まると予想している。
ニューヨークのアレルギー専門医、クリフォード・バセット氏は、「二酸化炭素の排出量が増えると、アレルギーの原因となる植物は3~4倍の花粉を生成するようになる。しかも花粉自体がさらに強力になるかもしれない」と話している。